▼キラキラ女性を気取ってみた(い)

フシギダネと意識低い系の日常

今年6冊目「変身」東野圭吾

お仕事復帰したら休んでた時みたいに一日一冊読めんくなった。(まあそりゃそうか)

今は通勤電車で読書中。続きが読みたいと焦ってたら駅に着く毎日。もどかしい。

 

今回はこちらを完読しました。

変身 (講談社文庫)

変身 (講談社文庫)

 

「変身」東野圭吾

 

背表紙の内容は、平凡な青年にある日突然不慮の事故が襲う。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。手術後徐々に性格が変わっていくのを自分ではどうしようもなく、自己崩壊の恐怖に駆られた青年は自分に移植された脳の持ち主の正体を突き止める。

 

こちらの作品もがっつりネタバレ読んだ後、ほぼ流れや展開は分かった上で読み始めました。

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重い。読み終えた感想は重い。暗い。胸がずーんとなりました。

 

せっかく助かったはずの命。でも知らない人にどんどん自分が変わっていく戸惑い、でもそれを止めることはできん悔しさ。好きやったもんに興味なってく違和感、興味なかったもんに惹かれてく違和感。好きな人の好きな部分でさえネガティブに捉えてしまう。

 

そんなことって悲しい!悲しすぎる!

でも自分じゃどうすることもできんくて、でも着々と自分の中の自分が消えてくんを感じて、知らん人になってってまう。自分が消えていくなんて恐怖でしかないんちゃうかな。

 

自分が消えるとは一体何か?生きるとは?死ぬとは何か?

 

主人公がどんどん変わっていって、初めて自分の事を「俺」って言うようになったって文章を読んでから、それ以降気付けば主人公はずっと自分の事を「俺」って言ってた自然なその流れに胸がもやもや。

 

主人公が荒々しい性格になり変わっていく過程が怖かったし、起こる出来事の描写に怖さが増した。

 

主人公の荒々しい行動が今までの性格と違いすぎて荒々しさが際立ってた。

ここ数日で読んだ本の中で一番描写がしっかり描かれてる気がして、わざわざ想像を膨らませんでも読むだけで簡単に思い浮かべることができて恐怖で心がヒュッてなった。怖いの感情しか出てこんかった。

 

なんか読んだ後ずっと胸のもやもやが抜けきらんくて、ずっと考えてた。そしてなんか怖くて、数日間ぞわぞわして落ち着かんかった。

 

最後こういう終わりになるとは思いもよらんかった。(ネタバレ読んでたから知ってたけど)

読み終わってみて振り返ると複雑な終わり方やと感じた。主人公は何も悪いことしてへんのに巻き込まれた形でこういう風になってしまったことがやり切れん。 

主人公がはっぴーで終わって欲しかったし救われて欲しかった。でもある意味救われた終わり方なんかなぁとも思ったり。

 

 

命自体は救われてて、ただ自分らしさは失って。自分が崩壊しても生命活動は問題ない。それでも生きてるって言えるんか。何を持って死ぬとするんか。

 

メタモンみたいに見た目とか特性とか特徴とかを真似するのが変身って言葉のイメージやった。けど真似するんやなくて完全に変わってしまう変身ってただただ恐怖しか湧いてこんかった。良い意味での変身は大歓迎やけど、この恐怖の変身は…一生遠慮願いたい。

またこれも考えさせられる題材でした。

 

私は何を持って生きるというのか、そんな事を考え続けた数日間でした。…胃が重い。