▼キラキラ女性を気取ってみた(い)

フシギダネと意識低い系の日常

今年2冊目「豆の上で眠る」湊かなえ

実は最近流行のインフルエンザにかかってしまい、体調が中々治らん且つ菌が会社に蔓延せんように少しの間だけ自宅待機になりました。

体調が少し回復してきて、その間暇を持て余しすぎて、ここ数日はまさに文学少女と言う名の自宅警備員。でも一日一冊のペースで読めてて、なんか充実感。

 

 

たまたま母上が読んでて中々完読できんという作品を拝借しました。

豆の上で眠る (新潮文庫)

豆の上で眠る (新潮文庫)

 

「豆の上で眠る」湊かなえ

 

この内容は、小学校一年生の時に主人公の姉の万佑子が失踪する。必死に探す家族の元に二年後姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中、自分だけ大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。お姉ちゃん、あなたは本物なの?

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帯の「お姉ちゃんあなたは本物なの?」だけで大層興味そそられる。本屋でこの本が紹介されてて存在は知ってたけど、まさか母が持っているとは!?是非に読ませてくれと借りました。

母曰く「中々先に読み進めれん」とのことで読むのに苦労してる模様。母の中でしっくりくるものがまだないんでしょうね。

しかし私は意外にもさくさく読めました。もっとも暇を持て余してた事も要因でしょうな!

 

リアルにありそうっちゃありそうで、なさそうっちゃなさそうな微妙な題材やからこそ読んでて妙に現実味があって何となくそわそわしました。

 

主人公と主人公のお母さんとの関係性に少し苦しいもの感じました。(章:迷走)

でもあると思う。姉妹とか兄弟でどっちの方が大事にされてるとかされてへんとか、例え本間にそんなんなかったとしても、感じてまうもんやと思う。勝手に。

自分で勝手に感じて、やもやした気持ちを持つことって案外皆あるんちゃうかなぁって思ったり。まあ実際に差あると確証がある場合もあると思うけど。

兄弟とか姉妹って難しいねぇ。

 

でもこの本の主人公はひたすらにお姉ちゃんの万佑子ちゃんの事が好きなんです。好き故になんか昔とちゃうと感じて違和感を持ち続ける。

でもそんなお姉ちゃんの想いも最後には明かされて、お姉ちゃんも苦しかったやろうなぁと分かる。でもきっと主人公は最後までそれ以降でも答えが出んまま悶々とする。主人公視点で書かれてるから、答えが出んのは読み手も同じかな。

 

湊かなえさんって告白のイメージが強かったから、これもさぞイヤミスなんやろうなって構えてたけど私的には全然大丈夫でした。読み終わった後、病むことはなかったから良かった!

 

主人公とお姉ちゃんの万佑子ちゃんとお母さんとおばあちゃんと友達のなっちゃんとか色々はある。うん。 

最後の章「姉妹」で全貌が明らかになるので、それまでは小さい頃~行方不明~帰還までをひたすら主人公語りで綴られてる。私の母のように少し長く感じてまう人もいるかも。

正味、最終章の姉妹だけ読んでも話の流れ分かるんちゃうかなぁって思った。ただやっぱり全ての流れを読んで分かった上でネタバラシとなった方が「ほうほう」ってなると思う!

 

ただ少しすっきりせん部分もありました。

なんで二年間帰ってこんかったんか、その間どうやって過ごしてたんか、なんで瘦せ細りボロボロの服着てたんか、帰らんという選択肢にはたして自分ならなるか、答えは否。そういう細かい疑問にもやもやしました。

でも多分言いたいことはそこやないんやろうなぁ。

 

ちょっとしんどくても頑張って全部読むことをお勧めします。母にも、もう少しやし頑張って読んでと伝えました。

 

何をもって本物って言うんやろか?

科学の証明なんか自分が接したものなんか。

もし私が主人公の立場で対処がこの本のような姉ではなく、母や父や恋人や友人やった場合、本物って一体何をもって本物なんか。主人公と同じく私にも分かりません。

本物ってなに?

まさにそれを言いたい本なんかな。